食料危機6

2023年06月15日

土にはたくさんの微生物がおり、その微生物を中心とした生態系がある。しかし、近代農業の普及により、化学肥料や農薬が多用されたことで土壌の中の微生物が減少し、土の中の生態系が破壊されつつある。土の中の微生物が死滅してしまうと、生態系が崩れ、土壌の保水力が失われる。


パサパサになった土は、少しの雨でも簡単に流出してしまう。近年、大雨による洪水被害が拡大している背景には、こうした土壌の劣化問題があるとも言われている。


今世界中で「土」が失われつつある。国連FAOの発表によると、世界の三分の一の表土はすでに喪失しているとの事。また今も5秒毎にサッカー場程度の土が流出しており、2050年には世界の90%以上の土壌が劣化してしまうという研究結果もあります。※東京大学非常勤講師の印鑰智哉氏の資料より。


土壌の中の微生物が果たす役割はほかにもあります。

植物の根には、菌根菌と呼ばれる微生物が付着しています。この菌根菌は、植物の根から炭水化物やアミノ酸を吸収し、窒素やリンなどの栄養分を植物に供給しています。

化学肥料の多用によって、土壌の中の微生物が減ってしまうとこのシステムが崩れて、植物の根が張らなくなってしまう。


本来、植物の根がしっかりと張っていれば少しの水でも植物がしっかりと吸収してくれます。がしかし、現代農業では大量に水を撒かなくてはいけないようです。かつてより多くの水が必要になっており、その分気候変動による渇水に弱くなっていますね。


結果的に、

現代農業では大量の水を確保するために大規模な灌漑(水路を作って田畑に必要な水を引き土地をうるおすこと)設備の整備が必要になってしまっています。がしかし世界の淡水の量には限りがあるため、農業だけで大量の水を使っていれば水不足が悪化してしまいます。実際にアメリカのカリフォルニアなどでは案の定水不足が深刻化しており、これ以上その地域含めて農業生産を拡大するのは難しくなってきている。


この事実を知った時、


同じ水の量でも効果が別次元の「水」を使用していく必要があると思っております。


世界の淡水には限りが有り水不足を避けるためにも、現代農業において効率と効果の両側面を具現化する必要があると思います。センパイのお力をお借りして昨年から共同製作のひとつである「ミクマリノズル」の研究開発中です。

量子的スピン効果と物理的極小水分子の二刀流技術を持つ前代未聞のノズルですので、是非とも楽しみに待っていて下さい。



ヒト・大地・海の還元

地救防衛隊 彌榮